月
21
3月
2011
友人の彫刻家から頂いた中川一政の展覧会のチケットを持って日本橋に出かける。
中川一政の名前は知っていたが作品の記憶はない。日本洋画壇の重鎮で97歳まで創作活動を続けたそうな。
展示された作品は洋画にとどまらず日本画・挿絵・書・陶芸・篆刻と多芸・多才に富む。それが上手・下手とは別に表現への魂と情熱にこころ動かさずにはいられない。
生涯を通じて遺された作品群からは転機となる作品・作風が確立されるまでの模索・試行が記録される。そしてそこには連綿と続く意志や眼差し・格闘の記録がある。
この展示会「独行此道」から学びは多い。美術の専門教育を受けず、師を持たず。ただ自分自身を信じて創作の道を切り開いていった孤独な苦行であったであろう。それゆえ模倣・迎合を超えて見出すことのできる独創があるのだろう。
彼の言葉にも学ぶ。若い時は吸収してそれを貯え、歳を重ねるにつれそれらを捨てていく。最後は純粋なものだけが残る。
良く働く人は良く眠るように、良く生きた人は良く死ぬ。
私にはまだまだ遠い道のりである。今の私にできることは今日を良く生きること。それを積み重ねた先に何か見えるかもしれない。