火
05
4月
2011
毎月行われる大井町の税理士・野澤澄也氏が主宰する読書会。名付けて「澤会」。前回は急きょ澤会ごと他の異業種交流会に参加することになったので、読書会は2カ月ぶり。
今回の課題本は「アマゾンのロングテールは、二度笑う」。2006年に出された企業の戦略を、経営コンサルタントの著者の身近な体験に感想を交えて解説している。
この本は私の書棚にもあった。出版された頃に平積みの中から何気なく購入した。当時はまだ勤め人で企業戦略という意識は薄かったのか半分くらい読んでそのままにしていた。今回は改めて最初から読みなおすことにした。
各章は決まって「なぜ○○は××なのか」というタイトルがついていて興味をそそるのである。しかし、・・・・。
企業が勝てる事業(土俵)は30年。それを過ぎるとジリ貧の土俵となる。そこで勝つことよりも別の新たな土俵を見つけることの方が企業存続につながるという。そして、優秀な人が集まる古くからの企業は前者の傾向にあるという。しかも優秀な人達は真面目にその土俵で勝つことを考え勝ってしまう。でも、沈みゆく土俵でいくら勝っても先細りであってあとは時間の問題だという。なるほど。
文具メーカのプラスはアスクルで回復した。自社製品をカタログ販売して翌日に届けた。当初は自社製品のみの扱いだったが、他メーカの製品の要望があった。釈然としないながらもそれに応じた。そうして取扱商品が増えてしまい。社名の「明日来る」の約束を果たすため、翌日配送できる商品に絞った。それからのち商品が増えて今のような分厚いカタログ数冊の品揃えとなった。
ここでのポイントは、自分の意図とは違う需要に応えるかどうかが分かれ目。それは顧客が別のビジネスを要求しているサイン。
上手くいっている経営者からよく聞く話は、やっていないサービスも断らずに受けたら成功したということ。観察眼を研ぎ澄まして客のサインを見落とさないようにして新たな土俵を見つけなければ。
市場は総中流から上流層・中流層・下流層に分かれている。格差社会だという。日本人で代々富裕層というのは極めて少なく、日本人の富裕層は増えている。車でいえばクラウンは中流のゴール。その上のクラスがないのでドイツ車に持っていかれていた。それでトヨタがレクサスを日本で販売した理由だそうだ。かつて友人が言っていた。「昔は『いつかはクラウン』で今はいきなりクラウン」。
年収が300万円以下・ヤマダ電機・ユニクロ御用達は下流層、BMWに乗ってTUMIのビジネスバックを持てばエグゼクティブ。この区分けには合点がいかない。しかもスターバックコーヒーは最下層の憧れを狙ったという。本当かな?