日
24
4月
2011
目的地とは逆方向の電車に乗り間違えたことが、クレイモデルづくりの始まりとなった。時々使う駅のエスカレータが節電のため停止していて、エスカレータに向かい合う階段を使った。慣れとは怖いものでその駅では降りて右側の最後尾の車両に乗ることが常だった。その時もいつものように乗った。2駅過ぎて逆方向に気づく。しかしこのまま帰ってしまっては時間の浪費になる。転んでもただでは起きない用事を考えた。
そう言えば粘土を買う事にしていた。この粘土は建築の模型を作るためである。普段の設計の仕事はほとんどが四角い建物である。なるべく面積は大きくしてコストを抑えて合理的にしようとするとどうしてもそうなる。
その時の模型はスチレンボードやスタイロフォームが使われる。精度は出るが、予め設計ができていないと作業は始まらない。模型作りの前の下準備が必要になる。模型を作りながらアイデアを生むには不向きかも。それにだんだん私の眼も近くの物に焦点が合わなくなっていて、模型作りは縁遠くなっている。
少し仕事を離れて自由に建築を考える機会を持とうと思っていた。建築の可能性と言うと大げさだが自分が求めるものを深く知りたい。自身の建築のスタイルを、美しい建築の姿を求めたいのだ。つまりは自分のための建築なのだ。
模型を作る前にスケッチは山ほど描く。そこにヒントが見つかるとすぐに立体にしてみたいと思う。その段階はまだ不確かな形なので簡単に作れて容易に修正できることが大事。立体は平滑な面や線にこだわらない。粗くていい。そんな条件に合うものが粘土だ。とは言え私が最後に作ったの粘土模型は十数年前。当然その頃の粘土も残ってはいない。
そこで渋谷のハンズに行くことにした。ハンズの粘土コーナには昔使っていた粘土も置かれていた。油土である。黒っぽくて時々油が染み出しおまけに臭いが強い。
そんな油土とは違いクレイアニメ用のカラフルな粘土があった。白を購入してみる。臭いもなく体温位で柔らかくなる。扱いやすい。
試行錯誤を繰り返し白いクレイモデルができあがった。家族に披露してみたのだがその評価は・・・・・。