水
11
5月
2011
今日の5月の澤会課題本はマルコム・グラッドウェルの「第1感-『最初の2秒』の『なんとなく』が正しい」です。
都立図書館の蔵書はなく品川区図書館は貸出中でしかも予約入り。近くの大田区・目黒区の図書館にも蔵書はない。アマゾンの中古だと届くのは読書会の当日、間に合わないので仕方なく丸善本店にて購入することに。
帯には「勝間和世氏も大推薦!」さらに「仕事で直観が磨かれると共に、落とし穴も回避できるようになります」の文字が一層期待感を膨らませます。
Q:突然ですが問題です-マーガリンには白いものと黄色いものがあります。なぜでしょうか?その答えは文末に
「第1感」全258ページを一読して付箋がつけられたのはわずか8個所。いささか残念です。興味が持てたのは職業柄アーロンチェアの誕生物語とコーラの試飲テスト、それに顔の表情をつくることによって印象や感情・しかも生理現象までも左右されてしまうという項でした。
アーロンチェアは名前は知らなくても恐らくご覧になられたことのある革命的オフィスチェアです。座面と背板がメッシュになっていて繊維の伸びと張力で身体を支えます。
従来のウレタンの反発による支え方とは異なります。クッションは長く使っていると反発力が衰えてきます。高価な椅子だと買い替えるのは大変なので、そんな時はウレタンを交換したり、クッションの形を整えるために内側から縁の部分に革を増張りしてコーナの弾力性を高めることがあります。
そして個人の好みに合わせて設定可能な可動部分がとにかく多く、私も最初見たときはメカニカルでシースルーな様は大好きでした。
ちなみに澤会の会場である野澤会系事務所はアーロンチェアです。羨ましい。
このアーロンチェアも開発当初は散々な評価だったそうです。それまでの椅子の概念はアメリカでは厚いウレタンがモコモコしているものがいいとされていました。ドイツは逆です。そのため学者など知識人や一般人にはアーロンチェアは酷評でした。しかし建築家やデザイナーにはそこそこの評価だったそうです。
世の中に出ていないものを評価できる人はあまりいないということ、カテゴリー・キラーとなる商品のアンケート調査はあまりあてにならないということです。
コーラの試飲テストはペプシがコーク(コカ・コーラ)と比べてどちらがおいしいか商品名を伏せてテストするアンケートです。80年代半ばにながれたあの印象的なコマーシャルが思い出されます。
そのアンケート結果は意外にもペプシ57:コーク43というものでした。当時のアメリカではソフトドリンクのシェアはペプシ11:コーク12で、慌てたのはコカ・コーラでした。
そこでコカ・コーラは「ニューコク」を開発して同様の試飲テストを行い結果も6~8%でコークが優位でした。市場に投入しましたが全くダメでした。理由は一杯飲むテストと一本飲む現実の違い、それに消費者はブランドを飲んでいるということです。
しかもその試飲アンケートすら怪しいとのことです。もともと似通った2つから一つを選べばその結果は50%前後になるのだそうです。
帯に謳われた「仕事で直観が磨かれると共に、落とし穴も回避できるようになります」の文句はどうもこの本からは得難いようです。私には。
そういえば帯には小さい文字で「人間の能力の広がりとその限界を、豊富な実例で教えてくれる一冊。」とも書かれていました。それがこの本の全てかも知れません。同著者の「天才!」を監訳された勝間和代女史のリップサービスでしょうかさすがです。
A:マーガリンには白いものと黄色いものがあるのはなぜ?
その答えはマーガリンは本来白色です。合成マーガリンは安価なバターの代用品として開発されましたので、バターのイメージが圧倒的に勝っていました。そこでマーガリンの名前を伏せてバターに似せて着色して試食させたところ好評だったため黄色くして販売されています。