03

6月

2011

鉄骨製作図

 鉄骨を工場で加工する前に鉄骨製作図を鉄骨加工業者が作成します。設計図面よりも詳細に描かれています。いつもはその図面を2部提出してもらって、意匠の監理者と構造の監理者で同時並行でチェックします。それを合わせて施工者にチェックバックします。今回は1部だけ送られてきたので意匠が先にチェックし、その後に構造へまわします。

 

 いろいろなことが複雑に絡み合っているので設計図通りにできないことは多々あります。それに設計者ができると見通しを立てていても詳細でみると不具合も見つかります。それに元の設計案に代わるいい案が提案がでることまおもあります。

 複数の人がそれぞれの視点でチェックして確認しあうことが大切です。

 

 監理はしばしば施工者に手抜きされないようにと考えられがちですが、工事者に悪意はあってもなくても設計図面どうりに工事できないいことは多分にあります。監理は設計以上の性能を発揮することが求められます。

 監理は工事をする前からすでに始まっています。むしろ工事に入ってからではすでに勝負はついていると言えます。

 事前に何を作るか・どんな工事をするか・どのようにするか・何をチェックするのかを事前に確認して工事に入ります。これは前職で学んだ日本最大手の設計事務所のスタイルです。

 

 街の工事屋さんはそういう事前に確認することに慣れていません。よくある街の設計事務所も同じです。現場に行って工事を見て初めて判断・指導することは多いのです。それでは手遅れなのです。手戻りにならないように事前に工事が順調に進めないといけないのです。

 

 本当は今回の鉄骨は骨組みの図面なので、その他に壁や天井など仕上がった姿の図面がないと正しい判断はできません。躯体が良くても仕上がりがダメだとアウトなので、仕上げを考えながらチェックしなければなりません。

 本来なら躯体が描かれた平面詳細や断面詳細を一緒に出してもらうのですが、そういうことが初めての業者さんなので鉄骨図だけで判断するしかありません。

 

 それにしてもこの工事はできるだけ床面積を多くとろうとして、どこも余裕がありません。建物の形状も複雑です。意匠図面以上に躯体図に複雑さが現れてきます。チェックするのだけでも骨が折れます。

 次回はシンプルな構造をデザインしたいと思います。

 

間取りっち
建築コンシェルジュ

一級建築士事務所

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