金
09
9月
2011
<イシューから始める>とはどういうことか?
著者の安宅和人氏によればイシューとは「二つ以上の集団の間で決着のついていない問題」「根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題」だそうだ。マーケッター(?)でもあり元科学者らしい定義だ。そして「解」と対比させてイシューを「課題」とも位置付けている。
そして「価値ある仕事」を対外的に高い評価を得ることとして、「解の質」と「課題の質」どちらを重点に置くべきか説いている。ズバリ「課題の質」だという。「解の質」を高めようとすると「犬の道」と評して「価値ある仕事」にはたどり着き難いという。
つまり「課題の質」が低いままま「解の質」を上げても高い評価は望めない。逆に「解の質」は低くても「課題の質」が高ければ「価値ある仕事」につながりやすいとのこと。
芸術の分野では独創性が高く評価される。これは「価値ある仕事」にあたるのだろう。反対に独創性や個性を潜めどれほど上手く再現したとしてもその評価には限りがあるだろう。
また経営の視点で見ると、解きやすい問題=「課題の質」が低いとすれば、解ける人=競合 は多い。それをどれだけ高度な解法を用いたとしても結局は価格競争になってしまい「価値ある仕事」には程遠い。逆に「課題の質」が高ければ競合は少ない。さらにその競合を引き離すために「解の質」を高めれば独壇場=「価値ある仕事」になると解釈した。
ここまでのお話は本書の序章に過ぎす、その後に「イシューからはじめる」ためのテクニックが満載されている。
「課題の質を高めて経営に活かす」ことができるか?これが私のイシューだ。