21

9月

2011

東京国際環境会議2011

 今年は国際森林年だそうです。今年も残すところあと3カ月ちょっと。迂闊にも知りませんでした。

 そこで私が参加した今日の環境会議のセッションは、日本の森林資源をどう活用していくか、そして森をどう育てていくかがテーマです。林野庁長官皆川氏の基調講演のあと、東京農大宮林教授がファシリテータを務める、サントリーのエコ戦略部長と三井物産の環境・社会貢献部長のパネルディスカッションをお聞きしました。

 

 以外にも戦前までの日本はははげ山が多かったそうです。それは江戸時代の観光ガイドブックであった浮世絵の東海道五十三次にも伺えます。観光地として山肌が見える景色も紹介しています。今では信じがたいことですが山に木がなくても特別なことではなかったようです。当時はそれだけ木を使っていたから、ほとんどはエネルギーにそして建材にも使われていました。

 明治以降は炭鉱の坑木や鉄道の枕木に使われていたそうです。

 

 それだけの需要があったので戦後に大規模な植林がなされたのでしょう。そのころ植林された木は今丁度伐採の時期だそうです。これを過ぎると木も高齢期に入るそうです。

 人工林は木の年齢別で見てみると40~50年のものがピークでそれ以降の植林の面積は年々減り、今やピーク時の18分の1程度です。

 

 そこにはいろいろな問題があります。

 一つは外材の輸入です。輸入され始めた頃は価格が安くそれ相応の品質でしたが、今や外国産の米檜は国産檜より高いそうです。

 それは建設技術者の技能低下に問題があるようです。質がまばらで扱いづらい癖のある材では、にわか大工では到底扱えきれません。またプレカット工場ではコンピュータ制御で加工はできてもカットに適する木の向きが判かりません。そのため扱いやすい癖のない極上の外材が好まれています。ある林業者はこれを木の大トロと称していました。

 さらに、伐木してもそのあと木を植え森を育てようとしない業者がいます。30年も先のことを考えるゆとりがないのでしょう。目まぐるしく変わる世界経済の中にあっては、先が読めないリスクを避けたい考えは解らなくもありません。でも・・・。先人が遺してくれた資源を取り出して利益を得るスタイル、どこか他の資源発掘のビジネスに似ています。それとは違う気がするのですが、実体験に乏しいのでこのくらいに控えておきます。

 

 よく欧米の林業と比較するとき、道路網の問題・機械化の問題・急峻地の問題・人の問題などが取り上げられます。

 これだけ道路を作ってきたわが国日本なのですから、森林資源の活用のためにその予算の一部を割いて路網整備を行ってもいいのではないかと思います。お宝発掘でもありお宝埋蔵でもあるのですから。

 今は自然環境型の道も研究され実施されているようです。コンクリートやアスファルトで固めたものとは違い、周囲の植物の生育状態を読みながら整備されるそうです。そのため今は限られた匠にしかできない技で道路幅も限られるそうです。

 その狭い道路に合わせて機械の改良を行えば機械の需要も増えるのではと無責任ですが考えます。

 

 付け加えてこんな時だからこそ思い切って東日本の被災地復興に地元にある資源を有効に使ってみてはどうでしょうか。足りないものを他地域から補充する。そして地元にお金が落ちる仕組みを作って産業を育成して復興から自立へと導く。こんなことができたらいいのですが、実情を知らない誇大妄想かも知れません。

 もしかするとその新産業は別の発展を遂げ国際競争力を持つかもしれません。今やバイオマスエネルギーの効率は研究段階だと天然ガスなみだそうです。事業レベルで実現可能となれば森はエネルギーの畑として新たな価値が見いだされるでしょう。

 

 まず自分にできることは、国産木材を使って街と森を繋ぐこと。街で国産木材を使用することでしょうか。

 私も毎年花粉症に悩まされているので、その解消にも少しは役に立つのではないかと思います。

 

 最後に講演を聞いてさすが「水と生きる。サントリー」と感じ入りました。なんと森を育てて天然水を創られているのです。まさに「サントリーにとって水は命」とおっしゃるだけあって その取り組みには驚きました。詳細はまたの機会にいたします。

 

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間取りっち
建築コンシェルジュ

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