ごあいさつ

建築の長寿命で生活を豊かに

 日本人の所得水準は世界的に高いにも係わらず、豊かさの実感が乏しいのはなぜでしょうか。

 その原因の一つに建物の寿命の短さにあると思います。最近の木造住宅は平均26年で建替えられています。一生の間に2回住宅を建ててそして廃棄していることになります。その住宅費を一生払い続けています。しかも建物は次代に遺すことができていません。

 ビルも同様です。名建築であっても経済効率上の理由から次々と解体され、いつの間にか建築は文化とともに使い捨てられストックされていません。

 これではいつまでたっても建築費の負担は消えず、豊かさは遠のいていくばかりだに感じます。

 

造ることから使い続けること、そして引き継ぐことへ

 豊かさを取り戻すためには、建築を上手に造って上手に使うことです。

 限りある地球資源のためにも、環境負荷を小さくしてわれ建築を長く使い、資産になることが不可欠です。いま私たちは子孫の未来の貯えを奪っています。人口は増加し経済活動が盛んになれば、資源は枯渇しエネルギーは不足します。

 未来のために、持続できる社会を作り始めなければなりません。そのなかで建築にできることを考え実践してゆきます。