マンションと町会

 大田マンション交流会に通って1年半になる。2ヶ月に1度催されている。すでに11年になるという。会長は高橋明彦さんが務める。メンバーはマンション管理組合の理事長や理事の方が中心で、情報交換や悩み相談の会である。

 

 私は知人のマンションの大規模修繕の相談がきっかけでこの会を知った。マンションの大規模修繕は約13年ごとに行われ、多額の費用を要する。毎月マンション所有者は修繕費を積立てるのだが第3回目の大規模修繕には積立金は底をつくことが多い。その理由は大規模修繕工事が管理会社主体で行われ、ノーチェックあるいは出来レースで施工会社と金額が決められることがある。また、管理会社そのもののサービスが過剰であったり競合しないため割高であったりするからだ。

 

 そこで、終の棲家である自分達のマンションを自分たちで守ろうと立ち上がった人たち、これから立ち上がろうとする人たちが集まる。管理会社からマンションを守ったそのあとは町内会へと活動を広げる。東京では年間20万戸のマンションが建てられている。近年マンションは都心回帰・駅近である。当然すでにある町内会にマンションが建つこととなる。町内にマンション住民が増える。そして、若い住民である。

 ほとんどの町会にはマンション住民は入っていない。それは両者の損失だと高橋会長は感じる。町会には歴史と行政のつながりがある。しかしマンションにはない。その地域に住む以上、日常も非常時もそのつながりは欠かせない。そして町会としてもマンションの住民が町会のメンバーになれば、町会の高齢化・人材不足は解消され、町会費も集まり運営はしやすくなる。さらに高橋会長のマンションでは集会室を無料で町の住民に開放している。されに音楽家を招いてエントランスでロビーコンサートを開き、マンション住民と町会のコミュニケーションづくりに役立てている。地域のコミュニケーションが進むメリットを説く。挨拶をするようになる、防犯効果が高まる、一緒にイベントを行うようになる。自然と街は良くなり資産価値も上がる。

 町会とマンションをつなぎ高める目から鱗の答えである。