二世帯住宅
寄宿舎
高齢者共同住宅
高齢者も住める賃貸住宅。高齢者の賃貸借住宅への入居は審査が厳しく、病院に長期入院ができず病院から返される高齢者に行き場がないことが課題に。
健常者と区別しないで、全戸バリアフリー・家具付きとした。入居者の身体能力に選別されることなく自由に住戸を選ぶことができ、引越しも楽になる。
その反応は、高齢者の他に働き盛りの単身赴任者に人気の的となった。連続する窓には陽光が時とともに移ろい、博多の街を俯瞰できる。上から見ると足もとの神社の森は、緑の絨毯のごとく深々と、そして、さわやかな風を届けてくれる。
(㈱村井敬合同設計にて担当)
世代が暮らす完全分離型の2世帯住宅である。南面の狭隘道路からはセットバックを余儀なくされ、北側斜線と合わせて、両方から斜線制限をうけてボリュウムを確保することとなった。
しかも、南側に2台駐車可能なパティオを設けてである。このパティオ、円形上に建物をくりぬいている。そのため壁の周長は長く、多方向からの光が、時間の経過とともにいろいろと表情を現す。そして、ここが2世帯間のコミュニケーションを、何気なく容易にさせる装置となっている。お互いの気配や音、相手を思う意識がそうさせているのかも知れない。
(㈱村井敬合同設計にて担当)
修道院として使われる元首相邸宅も老朽化が激しく、現状調査を行うこととなった。結果、改修によっても機能の回復は困難であり、近代建築史の学者による見識も、保存するには値しなかった。とはいえ、建物内には趣向を凝らした逸品もあり、これを残し、新築の一部に再利用することにした。新しい建物の中で再生され、ここに生き続け、かつての記憶を思い起こさせてくれる。貴重な存在である。
(㈱村井敬合同設計にて担当)
併設する修道院の老朽化による建替えに伴い、同一敷地内にある学生会館も既存不適格ゆえ、一緒に建替えられることになった。
新学生会館の建設にあたり、学生の生活スタイルと運営管理の方針が大きく見直された。新しい学生会館では、学生たちのプライバシーと自己管理を重視したスタイルに変わり、各室にはキッチン・バス・トイレが設置されるとともに、家電製品も備え付けられたホテルライクな仕様となった。
(㈱村井敬合同設計にて担当)
インターネットの募集に応じた6世帯からなるコーポラティブハウスである。地下1階地上3階、各階2世帯ずつ、最上階はメゾネット。都心の密集地ゆえ、特に周辺へのプライバシーは厳しく、外部空間を確保するため、名前のごとくコートハウス(光庭)やバルコニーテラスが設けられた。
周辺への配慮ため窓は細め、ガラスは不透明。息苦しさをコートハウスとバルコニーテラスが解消してくれる。そこに面する開口は可能な限り大きく設けられた。その中央に渡り廊下が掛けられ、住戸内にパブリック的なエリアとプライベイトなエリアが生まれた。(㈱村井敬合同設計にて担当)