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百人町-共同住宅からホテルへ

2021年7月に、既存の共同住宅を旅館に用途変更するプロジェクトが始まった。

昭和61年3月に確認申請が降りているが、検査済はない。

鉄骨3階建て300㎡を超える。

ホテルに用途変更する。

 

外部塗装と塗膜防水を行い、住宅設備の更新と合わせてリフォーム工事が行われる。

最上階はオーナの居宅であり100㎡を越える。2室に分けて客室に転用する。

 

検査済がないので用途変更は200㎡以下に限られる。

しかも新宿区の旅館業法施行条例では、建物内で旅館・ホテルの動線とそれ以外は別にしなければならない。

階段やエレベータなど縦動線が2系統あれば、それぞれ分けることもできるが、この規模の共同住宅では避難器具で代用されていて、2つの動線は確保できない。

 

従って旅館用途を、1階のみにするか、2-3階にするか。

2-3階を合わせると床面積は200㎡を超えてしまう。

1階のみを旅館営業許可申請することに。

2階は住宅のまま、住宅宿泊事業法による民泊として運営する。

 

最初に保健所に営業許可申請したのが、2021年9月27日。

その間、リフォーム工事と用途変更工事が行われ、2月14日に改めて申請書を追加・是正した。

消防検査も完了して、保健所の検査が行われたのは3月2日。

 

新宿区で旅館営業許可申請の現場検査は、過去2回経験している。

これまでにない。書類も現場検査でも細かな指導を受けた。

提出書類も詳細を示すことが増えている。

元々厳しい地区でもあり、旅館業法が改正されて、一通り保健所内の見解が確立されたのであろう。

 

現場検査の指摘事項の是正は3月8日に終えた。

それから児童施設への照会が回ると知る。

しかも、「年度末なので時間がかかるかもしれない」と言われ、営業許可証下付までに相当の時間は覚悟していた。

が、3月31日に営業許可が降りたと連絡いただき、一喜。

 

今回のネックになったのは、遠隔でチェックイン業務を行うシステムだった。

何社かに声をかけるものの、満足のいくものはなかった。

取り扱いが煩雑であったり、区の必要機能を満たしていなかった。

 

そもそも、パスポートの写真は何年か前もありうる。それと現在の人物を、人間の目で照合するには限界がありると思う。

 

賢明な事業者はセキュリティを重視し、大人数でのICT設備では時間がかかりクレームになりかねないと判断して、本人確認は現地で行うことにされた。


Ecology & Economy, Smarter Architecture.

「建築を賢く造り 賢く使う」

 

一級建築士事務所 

建築コンシェルジュ合同会社  

 

ホテル・旅館設計 ・ 用途変更