簡易宿所のメリット・デメリット

□少ない投資と多数定員

 簡易宿所では、客室一人当たりの床面積が3.3㎡以上必要になります。

 一方、旅館・ホテルの客室は7㎡(ベッドを置く場合は9㎡)以上必要です。

(条例で別途定められている場合があります。一人当たりの有効面積は簡易宿所の方が少ない。)

 

 相部屋ではカプセルホテルのようにベッドを集積させることが可能です。個室のように壁で仕切らなくてもよいので、広い部屋にベッドを並べるだけで宿泊室ができます。客室面積は広く獲得でき、一人当たりの有効面積も少ないので宿泊者の定員を増やすことができます

 

 洗面・便所・浴室の水回りを共用にして、集約して配置することができます。そのため水まわりのスペースや配管ルートが節減できて、工事費の低減化になります。

 

 少ない投資で多人数の宿泊施設が可能になります。

□低価格×大量定員

 多数人部屋では基本的にプライバシーは、ベッド内とトイレ・シャワー室に限られます。山小屋のように仕切りがなければ、プライバシはさらに限定されます。

 

 宿泊施設の壁には遮音基準がありますが、ベッド周りの壁や天井にはその基準はありません。

  空調は部屋単位になります。宿泊者個々の温度設定はできません。

 宿泊室内の音や空気(匂い・煙)を遮ることができません。

 

 多数人部屋タイプは、カプセルホテルのマーケットがあって、工夫がなければ低価格化競争になってしまう。 

□パンデミックのリスク

 簡易宿所の多数人部屋の感染症対策は構造上無理で、簡易宿所の事業は特に厳しいものとなります。

 しかも、入国制限下ではインバウンドは期待できず、国内需要も元々ターゲット層が薄いため期待は低くなります。

 コロナ禍では、簡易宿所を旅館・ホテルに変更するケースもあります。

 簡易宿所から旅館への用途変更の確認申請は必要ありません。

 

 宿泊施設では感染症の他に害虫による被害があります。特にトコジラミ(南京虫)の場合は大変です。トコジラミが確認されると、その部屋は殺虫して駆除が確認できるまでしばらく販売できません。駆除対策は部屋単位になるので大部屋ほどリスクは高くなります。


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簡易宿所のメリットとデメリットについてまとめてみました。

 

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